March 17, 2019 / 10:58 PM / 9 months ago

英離脱案の議会採決に暗雲、EU首脳会議は延期巡る決定見送りも

[ロンドン 17日 ロイター] - メイ英首相が目指していた欧州連合(EU)離脱協定案の再採決の実現が難しくなっている。そのため、EU首脳らは21─22日の首脳会談で、英国の離脱延期を巡り最終決定を見送る可能性が高い。複数のEU関係者が明らかにした。

 3月17日、メイ英首相が目指していた欧州連合(EU)離脱協定案の再採決の実現が難しくなっている。17日撮影(2019年 ロイター/Henry Nicholls)

英議会下院のバーコウ議長は18日、議会で12日に否決された離脱案と同じ案を再び採決することはできないとの見解を示した。バーコウ下院議長は「政府が新たな提案、もしくは12日に否決されたものとは異なる内容の案を提出するのであれば問題はない」とし、1月と前週の2回にわたり否決された離脱協定案と同じ案を再提出することは法律上できないと強調した。

メイ氏は、離脱案を3回目の採決で可決した上でEU側に離脱延期を要請するため、反対派の説得に当たっていたが、3回目の採決の実現に暗雲が漂っている。

あるEU外交筋は、状況を見極めるまで待つ必要があるとコメント。別の外交筋は、21日までに3度目の採決が行われない限り、EU首脳らは、短期間であれ長期間であれ、離脱期限の延期について最終決定をすることを見送る可能性があると述べた。

「EU首脳会議では最終決定を行わず、政治的な制限要因や状況についてのみ議論するだろう。メイ氏はさらに数日間を確保することになる。来週にかけて文書形式での手順でEUは決定するかもしれない」と説明した。

ブリュッセルの複数外交筋は、EU首脳会議が終わってからでも英国は離脱延期を要請することができるとの見方を示している。延期の承認は必ずしも首脳会議の場で行う必要はなく、英国の要請に基づき文書形式で手続きを進めることも可能だという。

メイ氏は、離脱案を可決した上で短期間の延期を要請し、離脱案の批准に必要な関連法の整備を済ませる考え方。離脱案が否決されれば、離脱延期が長期に及び、離脱自体が遠のく可能性があると警告し、強硬離脱派の支持を取り付けようとしていた。

EU側も、経済の混乱を避けるため、延期に応じるとみられる。ただ、6月末までの延期を承認するか、もしくは、長期延期を受け入れるかについてはまだ議論していない。

EU加盟27カ国内で15日に共有された資料によると、英国は「基本的に」延期申請を複数回行うことができる。

ただ「仮に、最初の延期要請で離脱日が欧州議会選後に設定され、選挙が離脱を進める国によって計画されない場合、さらなる延期は不可能だ」と資料には明記されている。

英国が6月末までの延期申請で欧州議会選を避け、その後、離脱通告を取り下げるかもしれない、との懸念がEU側にはある。そうなれば、7月に開会する新たな欧州議会の正当性が問題視されることになる。

*内容を追加しました。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below