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英EU通商交渉、互いに譲歩要求 21日も協議継続の見通し

[ロンドン/ブリュッセル 20日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、英政府は20日、離脱後の貿易協定に道を開くためEU側が譲歩すべきとの立場を表明した。これに対しEUのバルニエ首席交渉官は、EUには自らの利益を守る権利があると強調した。

英国のEU離脱を巡り、英政府は20日、離脱後の貿易協定に道を開くためEU側が譲歩すべきとの立場を表明した。これに対しEUのバルニエ首席交渉官は、EUには自らの利益を守る権利があると強調した。写真は英国とEUの旗。ブリュッセルで9日撮影(2020年 ロイター/Johanna Geron)

欧州議会は20日中の合意を求めていたが、協議は21日も続く見通しだ。英政府関係筋は、双方の立場に「大きな隔たり」があるため交渉は依然として「難しい」と述べた。

移行期間の終了まで2週間を切る中、双方が互いに譲歩を求めているものの、今のところいずれも打開に必要な歩み寄りは見せていない。

英海域におけるEUの漁業権と、双方にとって公正な競争環境の確保の2点が主な対立点として残っている。

ハンコック英保健相はスカイニュースで20日、EUは「不当な要求」を取り下げるべきだと発言。「協議がポジティブな結論に至ることを望んでいる」とした上で「残念ながら、EUは不当な要求をしている。合意は可能だと確信しているが、EU側が動く必要があるのは明白だ」と述べた。

EUのバルニエ首席交渉官は20日、英国のフロスト首席交渉官との協議は「重大な」局面にあると指摘。「EUは公正かつ互恵的でバランスの取れた合意に引き続きコミットしている。われわれは英国の主権を尊重しており、英国にも同様の姿勢を期待する」と述べた。

また「EUと英国の双方がそれぞれ法律を制定し、自らの海域を管理する権利を有するべきだ。さらに、自らの利益が脅かされる場合は双方とも行動できるようにすべきだ」と指摘した。

英国は通商合意に達しても達しなくても、年明けには混乱に直面する見通しだが、英国で感染力の強い変異種の新型コロナウイルスが広がり、欧州各国が英国との往来を制限する中、混乱がさらに大きくなる可能性もある。

スコットランド自治政府のスタージョン首相は、新型コロナの変異種によって「われわれは極めて深刻な状況に直面しており、この問題に100%注力する必要がある。EU離脱で問題を増幅させるのは受け入れがたい」とし、移行期間を延長するようジョンソン英首相に求めた。

欧州議会は19日、批准の時間を確保するため20日中に合意するよう改めて求めていた。EUは、合意内容を精査する欧州議会の権利を守りたいとの立場を示してきたが、合意が21日以降に持ち越された場合でもEU加盟27カ国が合意を承認することは可能だとしている。

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