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英国人がアイルランドのパスポート取得に殺到、EU市民権求め

 6月28日、英国のEU離脱決定を受け、EUの市民権を引き続き享受したい英国人がアイルランドのパスポートを取得するため、ロンドンのアイルランド総領事や北アイルランドの郵便局に押し寄せている。ブレグジットにちなみ「大きな過ち」と名づけられたビール、ダブリンのパブで26日撮影(2016年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

[ダブリン 27日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定を受け、EUの市民権を引き続き享受したい英国人がアイルランドのパスポートを取得するため、ロンドンのアイルランド総領事や北アイルランドの郵便局に押し寄せている。

アイルランド外務省が27日、明らかにした。

アイルランド生まれ、または両親か祖父母のどちらかがアイルランド人である英国人は、アイルランドのパスポートが取得できる。

郵便局ではパスポート申請書が品切れとなり、処理した申請の数は、通常1日200件程度なのに対し、この日は4000件を上回った。

北アイルランド市民はアイルランドと英国の両方のパスポートを保有できる。

アイルランドのフラナガン外相は声明で「国民投票後、北アイルランドやグレートブリテンなどからアイルランドのパスポートへの関心が急に高まっている」と述べ、この現象は更新時期に窓口が非常に混雑したり、近く渡航を計画している人に影響を及ぼす可能性があると警告した。

また、フランスに5年以上住んでいたり、配偶者がフランス人の場合に、英国とフランスの両方のパスポート持てる。

ベルギーやイタリアなどでも同様の動きがみられ、配偶者や親が欧州出身の場合には、その国のパスポート取得が可能かどうか問い合わせが増えているという。

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