[ロンドン 3日 ロイター] - 英下院の財務特別委員会はハモンド財務相とイングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカーニー総裁に対し、欧州連合(EU)離脱の影響を分析し公表するよう求めた。離脱賛成派と、同財務相を含む反対派における議論を過熱化させる可能性がある。
財務特別委が財務相、中銀総裁、金融行動監視機構(FCA)のベイリー長官に宛てた書簡が3日、メディアに公開された。それによると同委員会は財務省に対し、離脱に関する合意内容を履行した場合と合意のないまま離脱した場合の長期的な経済・財政的影響を評価するよう要請した。
ニッキー・モーガン委員長は書簡で「将来の費用や、EU法を調整・適用した場合の恩恵に関する見通しはすべて、別々に評価するべきであり、将来の変更に関する仮定は明確に説明されるべきだ」との見解を表明。「提示された変更によって生じる勝者と敗者の評価や、EU市場へのアクセスにおいて見込まれる相殺する影響の評価も実施されるべきだ」と述べた。