[ロンドン 25日 ロイター] - 英国のエリザベス女王(92)は、女性の地位向上や社会進出を目指す団体で演説し、共通点を見い出し、大局を捉えるよう呼び掛けた。政治家らに対し、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る問題を解決するよう暗に求めたとみられる。
女王はノーフォークで行った演説で、すべての世代は「新たな課題や機会」に直面すると指摘。新たな答えを模索する中、互いをたたえ、見解の違いを尊重し、一緒に共通点を見い出し、決して全体像を見失わないことが重要だと訴えた。ブレグジットには明確には言及しなかった。
女王の発言は英政治家らのメッセージだと受け止められ、タイムズ紙は、女王がブレグジットを巡る対立を終わらせるよう政治家に伝える、との見出しを掲載。BBCは女王は間違いなくメッセージを伝えていたとした。
国家元首である女王は、政治的には中立の立場を保っている。