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英企業、EU取引所での株売買可能に 英当局が容認

[ロンドン 4日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は4日、英国の銀行や資産運用会社が2021年1月以降も欧州連合(EU)の取引所で株式を売買し続けられると述べた。EUは対照的に、世界の金融センターとしてのロンドンの地位を脅かすような厳しい制限を設ける姿勢を示している。

英国は今年1月にEUを離脱した。EU市場の全面的なアクセスが許される移行期間は12月31日に終わる。双方の金融市場へのアクセスに関しこのまま合意がなければ、英国とEUは管轄内の投資家が取引できる場所を指定する、いわゆる株式取引義務(STO)を決めなければならない。

欧州証券市場監督局(ESMA)はすでに、EU内の投資家が1月以降、EU企業が株式をポンドで上場していない限りロンドンで取引できないと発表。結果として、ユーロで取引されている株式はロンドンからEUへ移行せざるを得ず、ポンド建て株式と市場が分断することになる。

ロンドンはシカゴ・オプション取引所(CBOE)やアクイス・エクスチェンジ、ロンドン証券取引所(LSE)のターコイズなど、国境を越える多通貨の株式取引ができる取引所の中心地。この3つの取引所での全欧州における3日の株式取引は約100億ユーロ(117億ドル)と、全体の30%近くを占めた。

FCAは4日、管轄する企業がEUに拠点を置く取引所で全てのEU株を取引し続けることを認めるとし、通貨を限定するESMAの規制には合わせないと説明した。

FCAはこうした姿勢により国際的な市場が開放された状態が保たれ、英国を拠点とする企業が引き続き顧客にとって最善な取引ができる場所で株式を売買できると述べた。

コンサルティング会社EYで金融サービスを担当するジョン・リバー氏は、FCAの声明は英国の競争力を上げるほか株式取引の選択肢を広げる内容で、業界が歓迎するだろうと述べた。

欧州金融市場協会(AFME)はFCAの声明について、混乱を最小限に抑えるほか、開かれた市場と取引所間の国際的な競争を支える内容だと述べた。

ターコイズとCBOE、アクイスは株式取引に関する英国とEUの要件が合致しない場合に備えてEUに拠点を設置。CBOEは、英国とEUのSTO双方の事業体制に準備ができていると述べた。ターコイズは、EUが11月30日までに英国に全面的なアクセスを承認しなければ、その日にアムステルダムにおける拠点で事業を開始する。コメントは控えた。アクイスからはコメントを得られなかった。

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