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英新首相が就任、主要閣僚任命 仏独首脳に「交渉準備に時間必要」

[ロンドン 13日 ロイター] - 英与党保守党のテリーザ・メイ新党首(59)が13日、首相に就任した。女性首相は英国史上2人目で、故マーガレット・サッチャー氏以来となる。

メイ氏はエリザベス女王からの任命を受けた後、ダウニング街の首相官邸前で就任後初となる演説を行った。先の国民投票での欧州連合(EU)離脱決定を受け、国としての新たな役割を構築していくと言明。「国民投票を経て、われわれは未曾有(みぞう)の変化の時を迎えている」と語った。

その上で「グレート・ブリテンだからこそ、われわれは困難に立ち向かっていける。EUを離脱し、国際社会において大胆かつ新しい、前向きな役割を築いていこう」と訴えた。

メイ首相は演説で、国民の多くが「激しい不公平」に苦しんでいると指摘。貧困層の平均余命がより短いことや、アフリカ系国民に対してより厳格な刑事司法制度、男女の賃金格差、若年層の住宅購入が困難になっている状況などを挙げ、「わたしが率いる政権は一握りの特権階級ではなく、国民の利益によって動かされるものになる」と述べた。

首相は今後、EU27カ国との交渉を進める中、英国の貿易および投資への悪影響を最小限に抑えるよう努めていく必要がある。国民投票で露呈した国内の分断の修復も課題となる。

メイ首相はドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領と電話会談を行い、EU離脱交渉の準備に時間がかかると伝えて理解を求めた。

報道官は「メイ首相は電話会談で、EU離脱という英国民の決意を行動に移すことに注力していると強調した。交渉の準備に時間が必要だと説明し、交渉が建設的で前向きな姿勢で行われることを望むと伝えた」と述べた。

メイ首相は就任後に新政権の主要閣僚を発表。財務相にはキャメロン内閣で外相を務めたフィリップ・ハモンド氏を任命した。ハモンド氏はジョージ・オズボーン氏の後任となる。

主要閣僚には国民投票でEU離脱派として活動した人物も含まれ、離脱派の主導的存在だったボリス・ジョンソン前ロンドン市長が外相に任命された。ジョンソン氏の外相任命はサプライズ。同氏は保守党党首選への不出馬を表明するまではメイ氏の対抗馬として有力視されていた。

メイ氏はキャメロン前首相とともにEU残留を支持したことから、与党内の融和を図るとともに国民投票の結果を尊重する姿勢を示すため、国民投票で勝利した離脱派の支持を得る必要があった。

またメイ首相は、新設のEU離脱担当相に離脱派のデービッド・デービス議員を、国際貿易担当相にはリアム・フォックス元国防相をそれぞれ任命。メイ氏自身が6年間務めた内相には、キャメロン内閣でエネルギー・気候変動相を務めたアンバー・ラッド氏を充てた。

米政府はメイ氏の首相就任を祝福し、同氏がEUとの離脱交渉のかじ取りを担う能力があると確信していると発表した。

英首相を辞任したデービッド・キャメロン氏は離任声明で「楽な道のりではなく、決定がすべて正しかったとはいえない」とした上で、「現在の英国はより強くなったと信じている」と述べた。

*内容を追加しました。

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