[ロンドン 28日 ロイター] - 気温が上昇している英国のロンドンで公衆水飲み場が追加設置され、利用者が重宝しているほか、ペットボトルの削減に貢献している。
すでに市内には4カ所ある。カーン市長によると、1960年代に流行の先端を担ったショッピング街、カーナビー・ストリートでの利用はこの夏、1カ月で1万回を超えたという。
今年はさらに16カ所を追加する予定で、中心部のリバプールストリート駅、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、西部パディントンの公園、ケンジントンの自然史博物館などに設置されることになっている。同市はロンドン動物学会(ZSL)と共同で、できる限り多くの人々が利用できるよう、アクセスがしやすく、見つけやすい場所を選定した。
ロンドンではビクトリア朝の昔から、公共の水飲み場が普及していたが、いまではペットボトルにその座を奪われている。同市では成人1人が1週間に3本以上、ペットボトルを購入しているという。
カーン市長は「公衆水飲み場はシンプルだが、プラスチックボトルではなく再利用可能な容器を使うようロンドン市民や訪問者に促すため、効果的な方法だ」と述べた。
ZSLは、ペットボトル利用の削減を呼びかける「#OneLess」キャンペーンを展開している。
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