19年英経常赤字はＧＤＰ比3.8％、第4四半期は前期比ゼロ成長

［ロンドン　３１日　ロイター］ - 英国立統計局（ＯＮＳ）が発表した２０１９年第４・四半期の経常収支は５６億ポンドの赤字だった。赤字幅は１９年第３・四半期の約２００億ポンドから縮小し、ロイターがまとめたエコノミストの予想（７０億ポンド）を下回った。

対国内総生産（ＧＤＰ）比率は１．０％で２０１１年第２・四半期以降で最低となった。

ただし変動の大きい金、その他貴金属の貿易を除外した経常赤字は１７１億ポンドで、１９年第３・四半期から２０億ポンド弱の縮小にとどまった。

２０１９年の経常赤字は、金などの貿易の変動をならしたベースでＧＤＰ比３．８％。１８年の３．９％からわずかに縮小した。

第４・四半期のＧＤＰ確報値は、速報値と同じく前期比横ばい。

家計貯蓄率が６．２％と第３・四半期の５．０％から上昇。第４・四半期には総選挙があり、消費者が警戒姿勢をとったことがうかがわれる。

今年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナス成長が予想されている。