[ロンドン 25日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比1.7%となり、6カ月ぶりの高水準だった1月の1.8%から小幅低下した。燃料とビデオゲームの価格下落を反映した。
2月のCPIの伸びはロイターがまとめた市場予想と一致した。
エコノミストは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で原油価格が急落しているため、今後数カ月間にCPIの伸びが大幅に鈍化すると予想、対ドルでほぼ35年ぶりの安値となっているポンド安の影響を大幅に上回るとみている。
パンテオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームズ氏は「CPIの上昇率は今後数カ月に急低下し、夏には1%をかなり下回るだろう」との見方を示した。
家計の光熱費抑制、旅行需要の落ち込み、新型コロナ対策でのレストランも娯楽施設などの店舗閉鎖も下げ圧力となると同氏は指摘した。
CPIの上昇率は昨年12月に1.3%と過去3年余りで最も低い水準を記録し、依然としてイングランド銀行(中央銀行)の目標である2%を下回っている。
2月の小売物価指数の上昇率は前年比2.5%。1月の2.7%から低下した。
2月の英生産者物価産出価格指数の上昇率は0.4%となり、1月の1.0%から予想以上に減速した。
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