[ロンドン 16日 ロイター] - 英国の食品流通研究所(IGD)は16日、国内の食品価格上昇率が夏場に最大15%に達し、来年半ばまで高止まりするとの見通しを示した。
食品・飲料の値上げで最貧困層が最も打撃を受けるとしている。
家族4人の典型的な世帯の食費は平均で今年1月の396ポンドから来年1月に439ポンド(529ドル)に増加する見込み。
食肉、穀物製品、乳製品、果物、野菜の値上がりが最も顕著になる見通し。白身肉など、小麦を飼料に使う製品の価格が短期的に高騰すると見込まれている。
IGDは、ウクライナ戦争、供給網の課題、金融・財政政策の限界、欧州連合(EU)離脱といった原因を列挙。
チーフエコノミストのジェームズ・ワトソン氏は「生計費の圧力が近く和らぐ可能性は低い。すでに食事の回数を減らしている世帯が見られる」と述べた。
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