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英事業中断保険、新型コロナ補償で契約者に有利な判決

[ロンドン 15日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は15日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた小企業の補償請求を拒否した一部の大手保険会社が間違っていたとする判決を英裁判所が下したと発表した。

FCAが保険大手に対して起こしたテストケースとなる訴訟は注目されており、推計37万社で数十億ポンド規模の請求額を左右することとなる。FCAは、裁判所が162ページにおよぶ複雑な判決文で、主要な問題の過半について保険契約者の主張に有利な判決を下したと述べた。

FCAは6月に、21種類の事業中断保険に関する契約の文言がパンデミックによって起きた事業閉鎖や混乱も請求対象となるかどうかを明確にするため、ヒスコックスとRSA、QBEインシュアランス・グループ、チューリッヒ保険を含む8社に対して訴訟を起こした。

FCAは、多くの保険は似た文言を使っているため今回の訴訟が60社を超える保険会社における700種の保険に影響すると試算。

ただ英保険協会(ABI)は判決について、主要な問題に関して保険会社と契約者側に「均等に分かれた」判断だと述べ、判決の複雑さが際立った。

ヒスコックスは英国における3万4000件の保険のうち保険金を支払う対象は3分の1より少ないとし、コストは純額で1億ポンド(1億2900万ドル)を下回ると述べた。当初見通しは最大2億5000万ポンドだった。ヒスコックス株は日中、12.6%高となった。

こうした中、保険契約者は歓喜に沸いた。英夜間事業協会(NTIA)のキル代表は「こうした判決を待ち望んでいた」と述べた。ほかの契約者団体は判決について「画期的勝利」と述べた。

保険会社は大半の保険がパンデミックを対象としていないと主張してきた。対象となる保険に関しては極力早く支払っていると述べた。パンデミックに関する全ての損失に関して支払いを強いられた場合、保険業界や、リスクを分散する再保険業界に大打撃となると主張した。

今回の判決が上訴された場合、保険契約者の事業の停滞を抑えるために最上級の裁判所である最高裁判所に直接持ち込まれる可能性があると弁護士は話す。

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