[ロンドン 19日 ロイター] - 気候変動への対策強化を求める団体「エクスティンクション・レベリオン」は、英ロンドンのヒースロー空港で19日に抗議活動を行うと発表した。
同団体はここ数日ロンドン中心部で抗議活動を行い複数の場所を封鎖している。先月には議会の傍聴席で半裸姿で抗議活動を実施した。警察によると、今週500人以上が逮捕され、これまでに10人が訴追されている。
ロンドンの警察当局は、「容認できない」混乱を生じさせている抗議参加者に対応するため、一部警官の休暇を取り消し、他の警察からも支援を求めていると明らかにした。
同団体は「明日のエクスティンクション・レベリオン・ヒースロー・アクションに関する声明」というメッセージをメディアに送付したが、メッセージは抗議の詳細には言及しなかった。
同団体は、2025年までに温室効果ガスの純排出量をゼロにし、世界の気候変動危機を阻止するよう英政府に求めるため、非暴力のデモを呼び掛けている。
ヒースロー空港は、混乱をもたらす可能性のある抗議活動に当局と共に対処していると発表。「平和的な抗議活動を行う権利を尊重し、気候変動対策の必要性には同意する一方で、乗客は家族や友人と過ごすイースター休暇を中断させられるべきではない」と指摘した。
ロンドン警視庁は、ヒースローで多数の警官を配備し、必要に応じて断固とした行動を取ることのできる強力な計画があると発表した。
ジャビド内相は、警察が「断固たる姿勢を取り、法の力を全面的に用いることを求める」と述べた。