[ロンドン 25日 ロイター] - 英国南西部ドーセットの刑務所で、ネズミの死骸に麻薬や携帯電話、現金などを詰めて外部から刑務所内に投げ込み、受刑者に違法に届ける行為が組織的に行われていた疑いがもたれている。
25日の政府発表によると、この刑務所の警備員らが、腹部に長い縫い目のあるネズミ3匹の死骸を見つけて不審に思ったところ、内臓が摘出されており、体内から携帯電話5台、充電器、SIMカード、たばこ用巻紙、大量の麻薬などが出てきたという。
死骸がいつ発見されたかは明らかにされていない。
2018年3月までの1年間に没収された麻薬、携帯電話、SIMカードは、それぞれ23%、15%、13%増加した。この時点で、新しい幻覚剤を含む薬物反応が陽性だった受刑者は20%余りに上った。
過去には、テニスボールやハト、ドローンなどを使って受刑者に違法な差し入れを試みた例がある。
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