[ロンドン 21日 ロイター] - 英国の看護師らが予定していたストを中止することになった。賃金と待遇を巡り政府と「集中的な交渉」を行うためで、政府と看護師側双方が21日に発表した。長期にわたっている交渉に初めて突破口が開かれた形となる。
英国では公共部門を含めたストが過去数十年で最も頻発しており、スナク首相への対策圧力が強まっている。
英国民保健サービス(NHS)の下で働く看護師らでつくる労組「王立看護協会(RCN)」と政府の声明によると、最初の協議は21日に始まり、バークレー保健相がRCN代表らと面会する。これにより、RCNは3月1日に予定していた48時間のストを中止する。
声明は「双方とも、看護師と看護業務がNHSに果たしている役割と、英国経済がさらされている圧力を踏まえた上での公正かつ妥当な合意を目指している」と説明した。
一方、政府は教員労組に対しても、予定しているスト中止を条件に賃金と待遇、改革に関する正式協議に移るよう申し出た。
RCNは、昨年12月から今月まで、毎月2日間のストを実施している。
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