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カカクコム、3年後に経常利益倍増・100億円突破したい=社長

 [東京 25日 ロイター] 価格比較サイトなど運営するカカクコム2371.Tの田中実社長は25日、ロイターのインタビューに応じ、3年後の2012年3月期の経常利益について、「100億円の大台は突破したい」と述べた。

 8月25日、カカクコムの田中社長は2012年3月期の経常利益について「100億円の大台は突破したい」と発言。写真は都内の本社で行われたロイターとのインタビューで(2009年 ロイター/Michael Caronna)

 2010年3月期予想は、51億円(前年比29.5%増)で、倍以上への引き上げを狙う。女性や若年層を対象としたコンテンツや、携帯電話を通じたサービスを充実させることでグループが運営するサイトの利用者数や閲覧数を増やし、収益向上を図るとしている。

 カカクコムは、価格比較サイトの「価格.com」やグルメ情報の「食べログ」、」旅行情報の「フォートラベル」、映画情報の「eiga.com」などの多様な情報サイトを運営。7月はグループ全体のサイト利用者数は前年同月比66.4%増の4112万人、各サイトのページごとの閲覧数を示す総ページビューは同50.4%増の9億4808万に上り、人気は絶好調だ。

<50歳・100億円でリタイア>

 今月6日には2010年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高127億円(従来予想120億円)、経常利益51億円(同49億円)にそれぞれ見通しを引き上げた。同社長は、中期的な収益目標について「3年後に売り上げで倍、(経常)利益で倍以上となる100億円を突破したい。私は現在47歳だが、(日ごろ)50歳までに辞めるといっていて、100億円の利益を見届けてからリタイアするのが夢」と語った。

 同社は、ネット上でパソコンや周辺機器を中心に価格・商品情報を提供するサービスで1997年に創業。インターネットが本格的に普及し始めた頃で、アジア経済危機や山一証券破たんなどの影響で消費マインドが低迷した時期と重なった。田中社長は、現在の事業の好調さについて、「お金を大事に使いたいという需要が高まった頃に当社が設立したが、去年から今年にかけて(の経済危機で)、日本の消費者が同じようなマインドになり、当社のサイトが使われていることは偶然ではなく必然だと思う」と強調。「景気の悪さはわれわれにとって有利な風と感じている」と語った。

 <再上方修正は9月を見てから>

 10年3月期の業績予想を再び上方修正する可能性について同社長は、「第2四半期(7─9月期)は9月が一番売り上げ、利益が大きいので、9月の仕上がり状態が見えたところで、必要があれば修正はかけるかもしれない」と述べた。

 サイトのジャンルを増やすことで利用者を増やしてきた同社だが、田中社長は今後の課題として、女性と若年層の開拓を挙げた。「当社のサイトの利用者は7割近くが男性で、年齢構成比も30歳代から60歳代までのシェアが高く、普通のインターネットに比べるとシニアに寄っている」と指摘。「今後は女性向けのコンテンツをいかに増やしていくか、(カカクコムが)学生にも身近に接触できることが当社を成長させる上で重要な課題。(これらの課題解決で)携帯電話を使ってどういうサービスが提供できるかの検討が急がれる」との認識を示した。

 (ロイター日本語ニュース、浜田健太郎)

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