[東京 3日 ロイター] みずほ証券アジアの小原篤次・アジア株式調査部長は、2日付のリポートで、アジアの主要株式市場が日本ではなく、香港市場に移っていることを指摘している。
リポートによると、同氏は2004年2月20日終値ベースと09年8月28日終値ベースの時価総額を比較。2004年の日本と香港の上場企業の株式時価総額トップ10は、1232億ドルのトヨタ自動車7203.Tを筆頭に、NTTドコモ9437.T、NTT9432.T、東京三菱FG、日産自動車7201.T、キヤノン7751.T、ホンダ7267.T──の7社が入っていた。
しかし09年8月時点では、トヨタ自動車(1483億ドル)が7位に入るだけとなった。09年8月時点のトップはペトロチャイナ0857.HKの3559億ドル。次いで中国工商銀行1398.HK(2293億ドル)、チャイナモバイル(2025億ドル)──などとなっている。
09年8月時点でトップ10入りした中国工商銀行、中国建設銀行0939.HK、中国最大の石炭会社チャイナ・シェンファ・エナジーは、04年2月の段階では、まだ上場していなかった。小原氏は「5年間の間に、アジアの主要な株式市場は、日本ではなく香港市場になったことを示している」という。
(ロイター日本語ニュース 岩崎成子)