[イカルイト(カナダ) 6日 ロイター] 菅直人副総理兼財務・経済財政担当相は6日、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後の会見で、日本の財政赤字を問題にするような議論はG7ではなかったと述べた。
同相は「日本の財政状況について伝えた。もっと話題になるかと思ったが、どちらかといえば、ギリシャの問題が多く意見交換され、結果として日本の財政赤字そのものを問題にするやりとりはなかった」と述べた。
銀行規制問題ついては、金融危機に至った原因を考えると「銀行の非常に投機的な行動に一定の枠をはめるという考え方は理解できる」とG7で表明したと指摘。その上で、この問題に対する各国取り組み・現状は違うので「何らかの制度変更があるにしても、時間的な意味も含め慎重にやってほしいというニュアンスを伝えた」と語った。