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米株価急落はアルゴリズム取引の問題露呈

 [ニューヨーク 6日 ロイター] 6日の米国株式市場でダウ工業株30種が一時1000ドル近く下落し、過去最大の日中での下げを記録した。これにより超高速取引への風当たりが強まっている。

 5月6日、米株価急落で、アルゴリズム取引の問題露呈。写真はニューヨーク証券取引所で(2010年 ロイター/Lucas Jackson)

 中盤の10分間でダウは700ドル下落した。これは誤発注により引き起こされた可能性がでている。一時9%安となった主要指数は3%強下落して引けた。

 しかしこの日の事態は、アルゴリズム取引が主導する市場では、急落する過程で監督当局の制御がきかない実態を浮き彫りにした。

 民主党のエドワード・カウフマン上院議員は声明で「巨大な超高速コンピューターにより、誤った取引で市場を混乱に陥れる可能性が、きょう姿を表した」と指摘。「アルゴリズムという、証券取引委員会(SEC)が理解していないだけでなく非常に不透明な取引について、注意深く検証し、意義ある規制枠組みを早急に設置する必要がある」と述べた。

 同議員と同じく民主党のマーク・ワーナー議員は、議会は市場急落の原因を究明する必要があるとの見解を示した。

 11日に公聴会を予定している下院の金融小委員会(委員長:カジョルスキ下院議員)も、SECに調査を求めるとしている。

 <一部の取引を取り消し>

 ナスダック取引所とNYSEは一部の異常な取引を取り消すことになった。電子取引プラットフォームNYSEアーカで米東部時間6日午後2時40分から午後3時までに行われた取引について、2時40分直前の水準から上下60%かい離して実行された分を取り消すと発表した。ナスダックも同様に取り消すことを明らかにした。

 しかしアップルAAPL.Oやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)PG.Nなどは大幅に下落したが60%には達しておらず、一部投資家は依然として大幅な損失を被る可能性がある。

 SECと商品先物取引委員会(CFTC)は、異常な動きについて調査しており、投資家保護へ取引所と協力する方針を示した。

 米金融大手シティグループC.Nは、同社のトレーダーが誤発注したとのうわさについて調査していることを明らかにした。広報担当者によると、誤った取引が行われた形跡はまだ見つかっていないという。

 市場筋によると、取引ミスはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のGLOBEX取引プラットフォームで取引されるEミニ株式指数先物に絡んでいた可能性がある。

 一部の市場参加者は、シティのトレーダーがEミニで少なくとも160億ドルの誤発注をしたとのうわさを指摘した。

 しかし関係筋によると、シティは総額で90億ドルしかEミニの取引を行っていないという。またこれは6日のEミニの取引総額3190億ドルの3%以下に過ぎないと述べた。

 CMEは、シティの指数先物取引は通常どおりのようだとしている。

 売り局面ではP&G株が米東部時間の午後2時47分、37%下落し39.37ドルをつけた。同銘柄はニューヨーク証券取引所(NYSE)上場銘柄だが、極端に低い株価は別の電子取引でついたものという。

 あるNYSEの関係者は、P&G株が発端だと指摘した。

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