[ニューヨーク 14日 ロイター] 米シティグループC.Nは14日、ムーディーズ・インベスターズ・サービスがギリシャのソブリン格付けを投機的(ジャンク)等級に引き下げたことを受け、同社の世界国債インデックスからギリシャ国債を外す可能性があることを明らかにした。
ロイターが入手した14日付の同社のメモによると「ギリシャはもはや、ワールド・ガバメント・ボンド・インデックス(WGBI)のために必要な、S&P、もしくは、ムーディーズのBBBマイナス/Baa3という最低基準のどちらも満たしていない」と指摘。
その上で「2010年7月のプロファイルを設定する2010年6月24日時点でギリシャの信用格付けが引き続き投資適格水準を下回っていた場合、6月末にはギリシャはWBGIから外される」としている。
シティによると、2010年6月のWGBIプロファイル中にはギリシャ国債が23あり、WGBIの全体の1.34%に相当する。
さらに、同社は、EMUガバメント・ボンド・インデックス(EGBI)、および、ワールド・ブロード・インベストメントグレード・ボンド・インデックスからも6月末にギリシャ国債を外す可能性があることを明らかにした。
これとは別にJPモルガン・チェースJPM.Nは6月15日付のリサーチノートで、ムーディーズの格下げを受け、ギリシャ国債は、同社の新興国市場債券インデックス・プラスに採用される資格があると指摘した。
ムーディーズは14日、ギリシャ国債の格付けを「A3」から「Ba1」に引き下げた。S&Pは4月に、ギリシャの格付けを「BBプラス」に引き下げている。