[セントルイス/フィラデルフィア 22日 ロイター] 米セントルイス地区連銀のリサーチディレクター、クリストファー・ウォルター氏は22日、連邦準備理事会(FRB)が検討している追加的な資産買い入れ規模について、当初は5000億ドルから開始し、その後、最大で2500億ドルずつ拡大していく可能性があると明らかにした。
同氏はロイターのインタビューに対し「何かをすることに大きなモメンタムや、それを支える要因がある。その規模がどれほど大きくなるかは、時間や状況の問題に左右される。われわれが何かをやる可能性はかなり高い」と述べた。
FRBは11月2―3日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和策を決定すると予想されており、バーナンキ議長も先に、失業率の高さとインフレ率の低さは、さらなる措置が必要であることを示しているようだと述べている。
市場参加者の多くは、FRBが5000億ドル前後の資産買い入れを決めると予想しているが、ウォルター氏のコメントは、FRB内部でその規模について活発な議論が行われていることを示しており、1年間で1兆5000億ドルに達する可能性も取りざたされている。
ウォルター氏によると、セントルイス地区連銀は、政策の柔軟性を維持するため経済状況に応じて段階的に資産を買い入れるべきと考えており、1回のFOMCごとに最大2500億ドル購入する案が検討されているという。