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武田が営業利益予想を上方修正、円高で海外経費など減少

 10月29日、武田薬品工業は、2011年3月期の連結営業利益予想を前年比16.7%減の3500億円に上方修正すると発表。写真は都内の同社本社。昨年7月撮影(2010年 ロイター)

 [東京 29日 ロイター] 武田薬品工業4502.Tは29日、2011年3月期の連結営業利益予想を前年比16.7%減の3500億円に上方修正すると発表した。従来予想の3300億円の黒字に比べ、6%の上方修正となる。

 円高により、海外での経費や研究開発費が減少している。営業利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値3448億円と同水準になっている。

 営業利益予想の上方修正について、高原宏・経理部長は会見で「海外での販売管理費と研究開発費がそれぞれ100億円ずつ、円換算額で小さくなる。売上高は据え置いており、この分を上方修正した」と説明した。

 下期の為替の前提は、1ドル80円、1ユーロ115円。1円の変動により、売上高では58億円、営業利益は15億円のインパクトがある。11年3月期の売上高見通しも、円高の影響で640億円の減収要因となっている。ただ、主力の糖尿病治療薬「アクトス」や多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の販売が予想を上回っており、これらの販売でカバー。売上高予想は前年比4.5%減の1兆4000億円で据え置いた。

 アクトスの後発品発売時期は、引き続き、2012年8月を前提としている。

 2010年4―9月の連結売上高は7140億円(前年同期比5.5%減)、営業利益は2216億円(同8.6%減)になった。営業利益の通期予想に対する進ちょく率は63.3%。前年同期の通期実績に対する割合は57.7%だった。

 「ベルケイド」や「アクトス」、国内での新薬販売開始など増収要因があったものの、米国で特許が切れた消化性潰瘍治療剤「プレバシド」の売上減や為替円高の影響(291億円のマイナス)で減収となった。営業利益面では、円高で研究開発費や販売管理費が減少したものの、利益率の高い「プレバシド」の売上減などが響き、減益となった。

 (ロイターニュース 清水 律子)

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