for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

英国の歳出削減計画は困難伴う、中銀は素早い対応必要=IMF

 11月9日、IMFは財政赤字削減に向けた英国の野心的な歳出削減計画について、実施には困難が伴うとの見方を示した。写真は8月、ロンドンで撮影(2010年 ロイター/Paul Hackett)

 [ロンドン 9日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は9日、財政赤字削減に向けた英国の野心的な歳出削減計画について、実施には困難が伴い、公共サービスの提供を阻害する恐れがあるとの見方を示した。

 IMFは英国経済に関する年次報告の最新版で、英連立政権は歳出の削減が社会の弱者に与える影響を注視すべきとした。

 「歳出削減の実施には引き続きリスクがある」とし「今回の(大きな)規模での削減実施は困難を伴い、一部の公共サービスに支障が出る可能性がある」と指摘した。 

 また、IMFのアジャイ・チョプラ氏(英国担当)は、歳出削減は困難な取り組みと指摘する一方、新設された予算責任局(OBR)が計画の実施で支援的な役割を担うとの見解を示した。

 オズボーン財務相は前月、財政赤字削減に向け歳出を800億ポンド(1293億ドル)削減する計画を明らかにした。公務員の削減や年金受給資格年齢の引き上げ、社会保障関連支出の削減などが盛り込まれている。 

 IMFは、英政府による景気安定に向けた取り組みについて「力強く、信頼できる」と評価したほか、第3・四半期の英国内総生産(GDP)が予想を上回る伸びとなったことに言及した。

 しかし、同国の景気回復は引き続き一段と緩やかなペースになるとし、2010年の成長率は1.7%、来年は2%の伸びになるとの見通しを示した。

 「この見通しを取り巻くリスクはおおむね均衡している。しかし、世界及び英国の経済をめぐる不透明性を反映し、かなりのリスクが存在する」と指摘した。

 イングランド銀行(英中銀)については、インフレにも新たな経済の下降にも「素早く」対処する必要があるとした。 

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up