[ニューヨーク 12日 ロイター] 米調査会社アメリカズ・リサーチ・グループが12日公表した調査によると、消費者の約27%が、今年の年末商戦について、昨年よりも支出を減らすと回答した。
支出は昨年並みの予定と回答したのは約55%だった。一方、支出を増やすとの回答は約18%で、この比率は昨年の23%から低下した。
調査によると、消費者の半分以上が、米経済は一段と減速すると考えている。また約51%は、家計の状況が前年と比べ良くなっていない、と答えた。
消費支出は米国内総生産(GDP)の70%程度に相当する。支出を減らすとの回答が多かったことで、米景気回復の鈍さが裏付けられた。
アメリカズ・リサーチ・グループのブリット・ビーマー社長は、ロイターとのインタビューで「小売り業者には厳しいクリスマスになりそうだ」と指摘。「国民の半分が、経済が一段と悪化すると考えている状態では、積極的に支出しようという気分にはならないだろう」と述べた。