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デクシア救済、ベルギーが費用の均等負担をフランスに求める

 [パリ/ブリュッセル 6日 ロイター] 欧州の金融サービスグループ、デクシアDEXI.BRの救済をめぐり、支援を表明しているフランス政府とベルギー政府の協議が始まり、ベルギーのルテルム首相は6日、フランスにデクシア救済費用の均等負担を求めていく意向を示した。

 一方、ユーロネクストは同日、ベルギー当局の要請を受けてデクシア株の売買を停止したと発表した。売買停止になる直前、デクシアの株価は前日終値比17.2%安の0.845ユーロで推移していた。デクシア株は10月10日まで売買が停止される。

 デクシアは週末8日にパリで取締役会を開催し、同行の分割案を投票にかける予定を確認した。

 ベルギーのルテルム首相はRTLラジオで、同国は公平な負担を望んでいるとし、「コストの均等負担というのが、交渉の非常に微妙かつ重要部分であるのは明らかだ」と述べた。

 首相の発言に対するフランス財務省のコメントは得られていない。

 レインデルス財務相もその後、ベルギーは「バッド・バンク」で管理するデクシア・グループの不良資産を支えると同時に、ベルギー銀行部門国有化の可能性も含めた、同行の救済コストを全額負担するつもりはないとし、「われわれは最終的にデクシア・グループ全体を保有したいとは思っていない」と記者団に語った。

 3年前、オランダ・ベルギー系金融サービスのフォルティスが救済された際には、資金注入から1週間も経たずしてオランダ政府が国内事業を突然国有化し、ベルギーが取り残された経緯がある。

 デクシアが2008年に救済を受けたときには、1500億ユーロ(2000億ドル)の政府保証の6割をベルギーが負担した。

 しかし、交渉に近い関係筋らによると、フランスとベルギーは今回、不良資産を半々で負担することで合意する可能性がある。

 ベルギーの日刊紙De Tijdは、ベルギー政府がデクシア・バンク・ベルギーのリテール事業の大部分を管理し、国有化する可能性があると報じた。

 フランスとベルギーは、デクシア取締役会が分割案についての投票を行えるよう、6日ないし7日には救済策をまとめる見通しだ。

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