[東京 9日 ロイター] 格付投資情報センター(R&I)は9日、イタリア共和国の発行体格付けを(AA)から(A+)に2段階引き下げ、格下げ方向のレーティング・モニターを継続すると発表した。
R&Iによると、格下げ方向のレーティング・モニターを継続したのは、資金調達環境がギリシャ問題の波及だけではなく、イタリア政府の財政運営に対する信認の低下を反映して、より厳しい状況になりつつあるため。ベルルスコーニ首相は、財政健全化法の成立後に辞任する意志を表明しているが、R&Iではその後、政局が安定し、財政健全化と構造改革に向けた取り組みが計画通りに進むかは予断を許さないとみている。