[16日 ロイター] ムーディーズ・インベスターズ・サービスは16日、ドイツの州立銀行など公的セクターの銀行12行に関する格付けを発表した。ムーディーズは7月1日から格付けの見直しに着手していた。
その結果、1行の格付けを据え置いた一方、1行を1段階格下げ、3行を2段階格下げ、6行を3段階格下げ。1行は見直しを継続することになった。
ムーディーズは、多くの銀行の格付けを引き下げた理由について、ドイツの公的セクター銀行は将来的に政府の支援を受けられるかどうか不透明感が強まったことや、欧州委員会による厳しい規制で支援に関する制約が強まったことを挙げた。
格付けが据え置かれたのはベルリン州立銀行(A1)。
一方、3段階引き下げられたのは、バイエルン州立銀行(A1からBaa1)など6行。
格付けの見直し継続となったのはウェストLB(A3)で、格付けの方向は不透明だとしている。