[マドリード 25日 ロイター] 地元のシンコ・ディアス紙とウェブサイトelconfidencial.comによると、スペインの大手銀行グループは、破綻した貯蓄銀行カハ・デ・アオロス・デル・メディテラネオ(CAM)をめぐる入札に、応じない方針を固めた。
スペイン中央銀行が7月に事業を引き継いだCAMの入札には、中規模リテール行のサバデルSABE.MCのみが応札した。
地元紙ABCによると、地方貯蓄銀行のイベルカハと、米ファンドのJCフラワーズも応札した。
中銀は売却することを視野に、政府基金から合計58億ユーロをCAMに注入したが、民間機関はCAMの資産価値のさらなる悪化の可能性もあるとみている。
スペイン大手行のBBVABBVA.MC、サンタンデールSAN.MCなどがCAMの部分的な資産に興味を示しているが、いずれも全体を買収するリスクには及び腰だ。