[ミラノ 29日 ロイター] イタリア政府が29日に実施する国債入札では、3年物と10年物利回りがともに7%を上回り、ユーロ導入後の最高を更新する見通し。
10年債(償還2022年3月)は、28日夜の時点で7.4%前後の利回りをつけている。これは1カ月前に実施した入札でつけたユーロ導入後の最高水準6.06%を大きく上回る。
アナリストによると、グレーマーケットで取引されていない新発3年債(償還2014年11月)の店頭取引の利回りはさらに高い7.6%前後に上昇。10月末の前回入札では4.93%だった。
イタリア政府は2020年9月償還債も含め、計50億─80億ユーロの調達を目指している。アナリストは、3年債利回りの急上昇で需要は堅調となり、目標とする25億─35億ユーロの調達は可能との見方を示した。