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住金の09年3月期は29%経常減益、コスト削減と値上げで挽回目指す

 [東京 28日 ロイター] 住友金属工業5405.Tは28日、原材料価格の高騰が利益を圧迫し、2009年3月期の連結経常利益が前年比29.6%減の2100億円になる見通しと発表した。経費などのコスト削減に取り組むほか、鋼材価格の値上げを顧客に要請しており、減益幅の縮小を目指す。

 経常利益予想は、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト11人の予測平均値3105億円を大きく下回っている。

 本部文雄副社長は会見で、原材料高によるコスト負担増は1トン当たり3万円以上、合計で4000億円に達するとの見通しを示した。08年3月期は1040億円だった。

 これに対し、鋼材の値上げについては「1トン当たり3万円をメドに価格改定をお願いしたい」と述べた。また、コスト削減にも本腰を入れる。3月末に友野宏社長をトップにしたコスト削減委員会を設置し、経費の20%を目標にコスト削減に取り組む考えを示した。

 ただ、鋼材の値上げもコスト削減も具体的な数字として見えておらず「これから積み上げていく。経常利益予想の2100億円は、ボトムラインの数字」とした。

 連結売上高は同14.6%増の2兆円で過去最高を見込む。鋼材需要は高水準が続くと見ており、粗鋼生産は1400万トン程度(前期は1362万トン)を計画。営業利益は同27.1%減の2000億円、当期利益は同22.5%減の1400億円を予想している。

 大幅減益予想ではあるものの、安定配当を継続するため、前期と同水準の年間10円配当を予定している。

 2008年3月期は、売上高が前年比8.9%増の1兆7445億円、営業利益が同9.7%減の2743億円、経常利益が同9.0%減の2982億円、当期利益が同20.4%減の1805億円となった。6期ぶりの経常減益。

 原材料価格上昇により1040億円のコスト負担増になったが、値上げやコスト改善で吸収。税制改正による減価償却費負担増や07年3月期に計上したSUMCO3436.Tの一過性の収益のはく落、高炉改修費用などが減益要因となった。

 (ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)

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