[7日 ロイター] 米金融機関19社を対象に実施した健全性審査(ストレステスト)の結果、10社が資本不足と判断された。不足額は合わせて746億ドル。資本不足とされた金融機関は、資本調達計画を6月8日までに提出し、11月9日までに計画を実行する必要がある。
9社の金融機関については、資本水準は適切、との判断が下された。
以下は、各金融機関の増資所要額および資本調達など対応策の一覧。
<資本不足とされた金融機関> (単位は10億ドル)
金融機関名 増資所要額 資本調達計画
バンク・オブ・アメリカBAC.N 33.9 普通株発行で170億ドル調達
優先株の普通株への転換
資産・事業売却で100億ドル
その他の手段で70億ドル
シティグループC.N 5.5 優先株の普通株への転換
フィフス・サードFITB.O 1.1 不明
GMACGM.N 11.5 不明
キーコープKEY.N 1.8 不明
モルガン・スタンレーMS.N 1.8 普通株発行で20億ドル調達
社債発行で30億ドル調達
PNCPNC.N 0.6 不明
リージョンズRF.N 2.5 非中核資産を売却可能性
サントラストSTI.N 2.2 政府の優先株を減らす意向
ウェルズ・ファーゴWFC.N 13.7 株式発行で60億ドルを調達
<資本水準が適切とされた金融機関>
アメリカン・エキスプレスAXP.N
バンク・オブ・ニューヨークBK.N
BB&TBBT.N
キャピタル・ワンCOF.N
ゴールドマン・サックスGS.N
JPモルガンJPM.N
メットライフMET.N
ステート・ストリートSTT.N
USバンコープUSB.N