[ロンドン 24日 ロイター] 24日発売の英金融専門誌バンカーは、2008年の決算に基づいた世界銀行番付上位1000社を発表、米JPモルガンJPM.Nが首位に浮上する一方、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)RBS.Lが1000社中で最大の赤字額を計上した。
RBSは昨年の決算で593億ドルの損失を計上、赤字額は米シティグループC.Nの530億ドル、米ウェルズ・ファーゴの478億ドルを上回った。
同誌の推定によると、08年の世界の銀行の利益は07年の7810億ドルから85%急減して1150億ドルとなり、株主資本利益率(ROE)は20%から2.69%に急低下した。
バンカー誌は1970年代から資本力(Tier1資本)に基づいた番付を発表している。
JPモルガンはベアー・スターンズやワシントン・ミューチュアルの買収が寄与して昨年の4位から首位に浮上。2位はメリルリンチを買収したバンク・オブ・アメリカBAC.N、3位はシティグループC.N、RBSは4位だった。
昨年首位だったHSBCHSBA.Lは5位に転落したが、上位5社の中で政府支援を受けていないのは同社だけだった。
アジアの銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループ8306.Tの7位が最高で、中国工商銀行(ICBC)1398.HKが8位。