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4月の中国輸出は増加に転じる、先進国がけん引

 5月8日、中国税関当局が発表した貿易統計で、4月は輸出入が共に小幅な伸びを確保した。市場は輸出入がいずれも減少すると予想していた。浙江省の港で4月撮影(2014年 ロイター/William Hong)

[北京 8日 ロイター] - 中国の4月の輸出、輸入はともに小幅な増加に転じた。輸出は、米国や欧州の需要に押し上げられた。税関当局が発表した4月の貿易統計によると、輸出は前年同月比0.9%増、輸入は同0.8%増。輸出は2月(18.1%減)、3月(6.6%減)と前年割れが続いたが、増加に転じた。輸入も11.3%減少した3月からプラスに転じた。

貿易収支は184億5000万ドルの黒字。市場予想を上回る黒字となった。

ロイターがまとめた市場予想は輸出が前年比1.7%減、輸入は同2.3%減。貿易収支は139億ドルの黒字だった。

輸出について、アナリストは、前年同月が偽装輸出によって水増しされているため、実態は数字以上に良いと指摘。

ソシエテ・ジェネラル(香港)の中国担当エコノミスト、Wei Yao氏は「現時点で外需はそれほど大きな問題ではない。本当の意味での回復が見られる」と指摘し、「これが中国の成長にとって一定の支援となっている」と述べた。

<先進国と新興国で明暗>

輸出をけん引したのは、先進国。米国向け輸出は前年比12%増加。2月は11.3%減、3月は1.2%の増加にとどまっていた。欧州連合(EU)向けは15.1%増加。同じく2月(14.4%減)、3月(8.8%増)から改善した。反面、新興国の需要は低迷。東南アジア諸国連合(ASEAN)向け輸出は3.8%増と、前月までの2桁の伸びが減速。ブラジル向けも3.7%増にとどまった。中国の輸出データは、規制をかいくぐって投資資金を送り込む「偽装輸出」によって歪められていた。当局は昨年、偽装輸出の取り締まりに乗り出しており、5月の統計から偽装輸出による歪みが解消し、正確な輸出の動向が示されると予想されている。キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏はリポートで「中国の貿易統計は、回復の兆しを示したが、引き続き輸出セクターの健全さは実際より控えめに出ている」と指摘した。だが、新興国の需要が低迷していることを踏まえ、輸出が今後、急回復するわけではない、とみるアナリストもいる。大和(香港)のエコノミスト、ケビン・ライ氏は「貿易は依然、非常に低調だ。主要3カ国・地域は好調だが、アジア新興国が依然低迷している」と述べた。中国政府は、今年の輸出、輸入の伸び率の目標を7.5%としている。13年、12年と目標未達に終わっており、一部アナリストや当局者は、今年も目標達成は困難との見通しを示している。

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