[東京 23日 ロイター] - ホンダ7267.T、日産自動車7201.T、マツダ7261.Tの3社が23日、タカタ7312.T製エアバッグに不具合があるとして、リコール(回収・無償修理)すると発表した。
世界でのリコール台数は、ホンダが203万3230台、日産が75万5000台、マツダが15万9807台で、3社合わせると294万8037台となる。
今年1月、同じタカタ製エアバッグを使っていたトヨタ自動車7203.Tの車で、エアバッグが作動した際に部品が飛び散りシートの表面が焼損する事故が1件発生した。このため、今月11日にトヨタが世界で約227万台をリコールを実施。これを受けて、他社も対応を検討していた。
各社の今回のリコールは、エアバッグを膨らませるガス発生剤の加圧力不足や過度な吸湿が原因で昨年4月に実施された助手席用エアバッグのリコールの追加措置となる。昨年4月にはトヨタ、ホンダ、日産、マツダ、独BMWBMWG.DEがリコールしており、その対象車は計360万台に上った。
タカタは、今回の追加リコールについて陳謝し、「事態を真摯(しんし)に受け止め、さらなる品質管理体制の強化・徹底を図り、再発防止に全社一丸となって取り組む」(高田重久・会長兼最高経営責任者)とのコメントを発表。国土交通省や自動車各社が行う調査にも全面的に協力する意向を示した。同社広報によると、今回のリコールに伴う業績への影響は現時点では不明という。
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白木真紀
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