[香港 18日 ロイター] - 4月の中国主要70都市の新築住宅価格は、前年同月比6.1%下落した。国家統計局が発表したデータに基づきロイターが算出した。下落は8カ月連続。
ただ、前月比では横ばいと、3月の0.1%下落から下げが一段と緩やかになり、景気の大きな下押し要因だった不動産価格の下落に歯止めがかかった兆しがみられる。
都市別では北京市で前年比3.2%下落したが、マイナス幅は3月の3.7%から縮小。前月比では0.7%上昇した。
上海市では前年比4.7%下落。前月は5%の下落だった。前月比では0.6%上昇した。
前月比下落したのは70都市中48都市で、3月の50都市から減った。
一方、1─4月の中国の不動産投資は2009年5月以来の低い伸びにとどまった。住宅着工がふるわず、エコノミストは過剰な住宅在庫が減少するまでは改善は期待できないと予想。引き続き、不動産セクターが中国経済の成長の妨げとなるとみている。
国家統計局の統計担当高官は18日の声明で、住宅価格は平均で前月比1%上昇した1級都市に対して2級、3級都市はそれぞれ0.1%、0.3%下落しており、引き続き対照的な動きが見られたと指摘した。
3級および4級都市は住宅販売全体の約60%を占めている。
*内容を追加します。
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