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インタビュー:海外の資産運用会社へ出資戦略継続=三菱UFJ信託社長

[東京 13日 ロイター] 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306.T傘下の三菱UFJ信託銀行の若林辰雄社長は、ロイターとのインタビューで、成長の源泉として海外の資産運用ビジネスを強化する方針を示した上で、投資資金として1500億円規模を確保していると語った。

同信託銀は過去4年間に3社の海外の運用会社に出資したが、さらに出資戦略を軸にした成長を図る考えだ。若林社長は4月に就任、今年度から3カ年の中期経営計画をスタートさせた。主な一問一答は以下の通り。

――三井住友信託トラスト・ホールディングス8309.Tの誕生で、規模で劣ることになる。

「信託ビジネス関連では、特に収益性の面で早くキャッチアップして凌駕(りょうが)したい。銀行ビジネス、特に貸出の分野では、あれだけの規模の2行が一緒になると、ボリュームで追い付くのはかなり厳しい。追っては行くが、追うことそのものを目的化しない」「たとえば、ステートストリート銀行や、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBK.Nなどの標準形のカストディ(有価証券などの資産管理など)業務は装置産業の面があり、一定の業務量を超えればもうかる規模のメリットもある。しかし、1単位当たりの手数料は非常に小さい。同じ資産管理でも、もう少し複雑なファンドの運用資産管理などの手数料は高い。こうしたところを開拓していく」

――4月からスタートした3カ年計画の収益の柱は何か。

「経済環境が厳しい中で、リテール、法人、受託財産、不動産、証券代行の顧客5部門のトップラインやボトムラインをどのように伸ばすのかが課題になる。しかし、今後3年間で対顧客部門が大きく伸びるとは正直見通しにくい。コストコントロールを徹底的にやらなければならない。入りが増えなくてもボトムラインをきちんと伸ばしていけるような企業構造にしていかないといけない。従来やってきたことをそのまま受け入れて継続するのではなく、もっと安価でもっと効率的なオペレーションができないかを追求する。3年以内に経費率をトータルで50%を切るようにする」

――海外の運用会社に出資を続けている。

「受託財産部門では、英国、中国、豪州の運用会社に出資・提携を行った。同部門の戦略に合致するものがあれば、さらにやりたい。投資余力として1500億円程度はある。海外の運用商品を海外の顧客に売るのが一番稼げるが、これは自前では無理なのでノンオーガニック(出資・買収)で展開する。(意識している地域は)資産運用ビジネスが盛んな米国だ」

――銀行の市場営業部門への依存が高まっている。

「今は、3メガ銀行を含めて各行とも市場部門頼みの収益構造になっている。現在の経済の地合いでは仕方がない。従って、今後どこが収益ドライバーになるかと聞かれれば、当面は市場部門が中心になって頑張っていくと思う。ただ、国債の評価リスクもあり、非常に注意深くやっていかないといけない」

(ロイターニュース 布施太郎 浦中大我;編集 山川薫)

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