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スペイン10年債利回り6%突破、ユーロ危機は新局面との見方

[ローマ/マドリード 16日 ロイター] スペインの10年債利回りは16日、6.1%を上回る水準に上昇し、ユーロ圏債務危機が新たな段階に入ったとの懸念が高まった。

4月16日、スペインの10年債利回りは6.1%を上回り、ユーロ圏債務危機が新たな段階に入ったとの懸念が高まった。写真は2月マドリードで撮影(2012年 ロイター/Paul Hanna)

スペインの財政不安が他の南欧諸国も下押しする構図が不安視されており、スペイン・イタリアに対する市場の圧力が高まっている。

10年物のイタリア国債利回りはこの日、5.6%程度となる一方、独連邦債は金融危機の最中にあった2008年以来の低水準となる約1.6%をつけた。

ラボバンクのストラテジスト、リン・グラム─テイラー氏は「再び完全な危機モードに突入した」と指摘した。

一部のスペイン銀をめぐる懸念に加え、ラホイ政権の緊縮財政策による景気下押しへの影響が圧迫材料となっている。

また欧州中央銀行(ECB)の3年物資金供給オペによる心理的効果が薄れつつある状況の中、スペイン財政の持続可能性が疑問視されており、今週開催される国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合では、再びユーロ圏債務問題が協議されるとみられている。

ラボバンクのグラムテイラー氏は「スペインが何らかの支援を必要とする公算が日に日に大きくなっているようだ。ECBがスペイン国債を買い入れない場合には、スペイン国債の利回りは際限なく上昇するだろう」と述べた。

ECBは2度目となる3年物資金供給を実施した2月以降、ほとんど買い入れを行っていない。

スペインの政府高官が明らかにしたところによると、同国政府は地方当局に対し、信用枠設定と引き換えに早ければ来月にも予算節減を義務付ける可能性がある。

またスペインのデギントス経済相は、第1・四半期は昨年第4・四半期と同じ程度のマイナス成長になったもようだと述べ、スペイン経済がリセッション(景気後退)に突入したことを確認した。16日付のエル・ムンド紙とのインタビューで語った。

同相は「2カ月前に聞かれたならば、第1・四半期は昨年第4・四半期に比べはるかに悪くなると答えただろう。しかし、そうはならなかった。現時点では、昨年第4・四半期と同じようなパターンになると考えている」と述べた。

イタリア政府もこの日、閣議で2012年の成長予想を引き下げるとみられていたが、政府の最新見通しの承認は18日まで延期された。欧州連合(EU)からの追加情報の要請に専門家が対応するためだという。

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