[ニコシア 1日 ロイター] - キプロス財務省は1日、10億ユーロ相当の既発政府債を償還期間の長い新発政府債と交換するプログラムを完了したと発表した。国際支援機関と合意した条件達成に向けた措置の一環。
既発債は、償還期限が6─10年の5種類の新発債に交換された。表面利率は同じ。
キプロス当局は、交換によって同国の流動性ポジションが改善するとしたほか、今後、他の種類の政府債との交換プログラムを実施する方針はないことを明らかに下。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とフィッチ・レーティングは6月28日、キプロスの政府債交換プログラム導入の発表を受け、同国の格付けをそれぞれ「選択的デフォルト(SD)」、「リストリクティッド・デフォルト(RD)」に引き下げた。
両格付け会社とも、債務交換後に格付けを引き上げる見通しとしている。
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