[フランクフルト 21日 ロイター] スズキ7269.Tと独フォルクスワーゲン(VW)VOWG_p.DEの間で争われていた商標権をめぐる裁判で、欧州連合(EU)の欧州一般裁判所は21日、スズキの主張を支持する判断を示した。
スズキは2003年、「スイフトGTi」の名称をEUの商標意匠庁(OHIM)に申請し、使用を認められたのに対し、翌年、VWが自社ブランドの「ゴルフGTI」と混同される恐れがあるとして訴えを起こしていた。
欧州一般裁判所は、見た目や音、概念が類似していても、スイフトという名前によって区別されるとした商標意匠庁の判断を支持。さらに『gti』という3文字の組み合わせだけですべての車種や部品が同一業者に由来すると一般消費者が捉えるとは考えにくく、従って名称が混同されるあらゆる可能性は排除されるとした商標意匠庁の判断も同様に適切とした。
VWの広報は、同社として裁判所の判断を検討するとともに、欧州司法裁判所(ECJ)に上訴する可能性もあるとした。スズキからのコメントは得られていない。
両社は資本提携の解消でも対立が続いている。
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