[コペンハーゲン 16日 ロイター] デンマーク紙ユランズ・ポステンは、複数の同国企業投資家の話として、中国の風力発電用タービンメーカー2社が、同世界最大手、デンマークのベスタス・ウインド・システムズVWS.COに対する株式公開買い付け(TOB)を検討していると伝えた。
中国の2社は、同国2位の新疆金風科技002202.SZ2208.HKと、華鋭風電科技集団601558.SS。同紙によると、両社はベスタスの株価下落を受け、多くのコーポレート・バンカーとTOBの可能性をめぐり協議したという。
同社の株価は、2度にわたった業績下方修正発表前の最終取引日に当たる昨年10月28日以降、56%下落した。
1月には、ベスタスは経営陣の刷新と2335人の雇用削減計画を発表した。
同社は同紙記事に対するコメントを拒否した。
中国2社からは今のところ、コメントを得られていない。
ただ、同紙は、ベスタスの多様な株主構成により、90%以上の株主から支持を得るのが困難となるため、TOBが阻まれる可能性があるとしている。
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