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アコーディア株主総会、会社側取締役候補は7人承認見込み

[東京 28日 ロイター] アコーディア・ゴルフ2131.Tが28日に開いた株主総会は、開催日中に議案の決議が終わらないという異例の事態となった。

会社提案の取締役候補9人中、鎌田隆介社長を含む7人と監査役候補2人は選任される見通しとなったが、会社提案の取締役候補2人と株主提案の決議については、委任状の重複などを慎重に集計するため、あす午前10時に発表することとなった。

これに対し、株主提案を行っている「株主委員会」は強く反発。ただちに委任状・議決権行使書の閲覧請求を行うとともに、株主総会決議取消訴訟を含むあらゆる必要な法的措置を講じるとしている。

株主総会において、すでに質疑や投票は終了している。集計作業に時間がかかる最大の要因は、両方に重複して委任状を出している株主などが存在するため、議決権行使の分母が確定できないことにあるという。承認が確実となった9人は、分母を最大に見積もっても過半数を超える票を得たと判断された。議長を務めたアコーディアの鎌田隆介社長は総会の席上、このほかに過半数を超える可能性があるのは、会社提案の残り2人である澤田勲氏と片山典之氏、株主提案の日野正晴氏の計3人だと明らかにしたという。

株主委員会側は、株主総会が2日にわたる事態に至ったことのほかにも、株主総会の場で議決権個数などの告知が行われていないこと、委任状等の集計作業に株主委員会側の代理人弁護士の立ち合いを拒んだこと、総会で質疑を一方的に打ち切ったことなどを挙げ、「株主総会の手続が著しく不公正」と指摘している。

平和6412.T子会社のオリンピア(東京都台東区)が中心となっている「株主委員会」は、竹生道巨前社長の会社経費私的流用問題をきかっけとして、同社のコンプライアンス(法令順守)問題を焦点に独自の役員選任案を提案。役員選任をめぐって、会社側と株主委員会の間で委任状争奪戦(プロキシーファイト)に発展していた。

午前10時に始まった株主総会は、剰余金の配当を決める1号議案のみ承認されたが、役員を決める2―5号議案が可決・承認されるあす午前10時過ぎまで続くことになるという。昨年の所用時間1時間45分を大きく上回るほか、日をまたぐ異例の総会となった。出席株主数は、昨年の291人に対して2倍を超える727人となり、関心の高さを示した。

総会の冒頭、鎌田隆介社長からコンプライアンス問題に対する謝罪とコンプラ強化策などの説明が行われた。株主からの質問は、大株主のオリンピアを含めて24にのぼったという。

(ロイターニュース 清水律子)

*内容を追加して再送します。

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