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香港の銀行による人民元建て預金金利引き下げ相次ぐ

[香港 29日 ロイター] 香港の銀行が人民元建て預金金利の引き下げ圧力にさらされている。最近の人民元高で外国人投資家の関心が再び高まり、以前は縮小していたオフショア人民元市場の流動性が拡大したため。

大新銀行2356.HKは29日、ロイターに対して3カ月─1年の人民元建て定期預金の優遇金利を10─20ベーシスポイント引き下げたと明らかにした。11月半ばの現地報道では、中国銀行(香港)2388.HKとDBS香港も人民元建て預金金利を引き下げたと伝えられている。

HSBCのアジア外為担当シニアストラテジスト、Ju Wang氏は人民元建て預金の金利引き下げは「人民元に対する見解の変化による最近の流動性の改善が主因」と指摘。人民元建て資産に対する需要は増加しており、人民元建て貿易決済に参加する海外企業が人民元高を受けて人民元での受け取りにより好意的になってきたようだ、としている。

人民元の対ドル相場は7月後半に年初来安値の6.3967元を付けて以降、2.7%上昇した。

今年に入り、オフショア市場の人民元プールは縮小。9月末の預金残高は昨年11月のピーク時に比べ13%減少した。2012年上半期の人民元安に加え、中国本土への人民元の送金経路が拡大したことが背景にあり、香港の銀行は金利をより高い水準に設定せざるを得なくなっていた。

銀行筋は、オフショア人民元市場での銀行間貸出金利の低下も、最近の預金金利引き下げにつながっているとした。銀行間の貸し出しが、銀行が保有する人民元のリターンを確定する主な方法の1つとなっているためだ。

翌日物の銀行間貸出金利は現在では1%未満となっており、現地の銀行筋は、もし銀行が高水準の預金金利を維持すれば、資金調達コストを賄うことが極めて困難となってくると指摘した。

HSBCのWang氏は、人民元が力強い上昇局面にあることを踏まえると、銀行が短期的にさらに金利を引き下げる必要が出てくることが考えられるとした上で、中期的には香港の人民元建て金利が国内よりも大幅に低い水準を維持することは困難だと述べた。

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