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まずはデフレ脱却、その後に財政再建と一緒に政策進める=財務相

[東京 28日 ロイター] - 麻生太郎財務相は28日午後、都内で講演し、今後の政策運営について「財政規律をきちっとして、まずはデフレ不況からの脱却をし、その後きっちり財政再建と一緒に事を進めていこうと思っている」との考えを示した。

6月28日、麻生太郎財務相は都内で講演し、「財政規律をきちっとして、まずはデフレ不況からの脱却をし、その後きっちり財政再建と一緒に事を進めていこうと思っている」との考えを示した。4月撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

財務相は「政府の借金は大変」と財政問題に懸念を示しながらも、国債を自国通貨建てで発行する数少ない主要国であること、国債保有の9割が国内投資家であることなどを指摘して、日本の財政を「しっかりした内容」だと評価した。

<日銀との共同声明「この半年で最も手間かかった交渉」>

講演では、政権発足前の安倍晋三首相とのやりとりを披露。首相の自民党総裁就任後、政権交代を起こした昨年の衆院選までの間に、憲法改正や安保などに前向きな姿勢を示す首相に対して「やりたいことはわからないでもないが、野党として全国を歩き、憲法改正や有事法制を今やれと言う人より、まずは景気と言っている人のほうが、圧倒的に多いと思わないか」と助言し、デフレ脱却に向けた「3本の矢」の政策を策定したという。

大規模な金融緩和を進めるために協力を求めた、当時の白川方明日銀総裁との交渉は「正直、この半年間で最も手間暇がかかる交渉だった」と振り返った。大規模な緩和策に難色を示す白川前総裁に対し、「10兆円を下ることはない」規模の補正予算の編成方針を伝え、理解を得たことを明らかにした。

<企業は生産工程から変革を>

成長戦略で掲げる投資減税などにも言及。「民間が設備投資、投資、消費を、となっていかないと。景気が政府だけで良くなることない。ここは社会主義国ではない」と述べ、設備投資減税や交際費の損金算入拡大などの必要性を重ねて強調した。「地方にはアベノミクス(の効果)は全然届いていない。下期までかかる」との見通しも示し、今回の参院選も与党が圧勝した「東京(都議会選挙)のようなことにはならない」と分析した。

同時に民間企業の戦略も、新興国との価格競争ではなく「より良いものを、高く確実に売る方法に生産工程などを変えないとやっていけない」と指摘。貿易収支が対欧州で赤字を計上する一方、対アジアでは黒字基調にあることなどを挙げ「日本経済を見るときは、そういったところは頭に入れて勝負しないといけない」と述べた。

<安倍政権、物価目標2%達成するまで持続>

参院選後の政権運営に関しては「率直に言って安倍内閣は、参院選で勝ったらまず安定する。党内で足を引っ張りそうな人達もいなくなる」となどと発言。「(閣内の)元首相は両方とも経済再生で同じ方向を向いている。当分の間は(安倍政権が)続く」と自信を示した。「(物価目標の)2%にいくまでと言っていい」とも話した。

自身が首相に就く可能性については「1回やったらいい」とかわした。

(ロイターニュース 基太村真司:編集 佐々木美和)

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