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来年夏は原発複数基が稼働と予想=大島・原子力規制委員

7月9日、原子力規制委員会の大島賢三委員は、ロイターのインタビューで、来年夏には複数基の原発が稼働しているとの見通しを示した。写真はニューヨークで2006年3月撮影(2013年 ロイター/Seth Wenig)

[東京 9日 ロイター] - 原子力規制委員会の大島賢三委員は9日、ロイターのインタビューで、来年夏には複数基の原発が稼働しているとの見通しを示した。「来年夏に何基が稼働してるか」との質問に大島氏は、「常識的に言えば、複数基の再稼働が1年たった時には予想される」と述べた。

原発の新規制基準は8日に施行され、関西電力 9503.T 高浜原発3、4号機など電力4社から5原発10基の安全審査の申請があった。12日には九州電力 9508.T が玄海原発3、4号機の申請を行う予定。大島委員は、「(申請の)全部が全部だめになるのは想定しがたい」と語った。1年後、何基のプラントが再稼働するかについては「いくつになるか、結果は分からない」と述べた。

新基準が施行され原子力規制委員会・原子力規制庁にとって、これからが業務の正念場となる。東京電力 9501.T が柏崎刈羽原発の安全審査申請方針を新潟県の泉田裕彦知事に伝えた際に、知事が「東電は金と安全、どちらを優先するのか」と問い詰めたことが象徴するように、原発停止に伴う経済的な負担が生じている中で安全性をどう確保するのか。規制委には国民から厳しい視線が注がれるのは間違いない。

大島委員は、再稼働審査の過程で「金か安全か」の二者択一的な判断を迫られる場面への対応について、「安全は大事だ。金というよりエネルギーをどうするかだ。安全を犠牲にしたエネルギーでななくて、最大限の安全措置を講じた上で、ではどうするかだ。絶対に安全ということはない」などと語った。新基準の仕上がりについて大島氏は、「過酷事故対策は国際的な常識、基準に合わせたか、それよりもさらに厳しくした。トータルでみて(世界で)最も厳しいものができた」と語った。

<短期間の基準作り、必要なことやった>

法律により、新基準作りに与えられた期間は昨年9月の規制委発足から10カ月間という短期だっため、実質的には半年あまりの作業を余儀なくされた。「通常は5年かかる」(規制委の更田豊志委員)作業を半年程度で仕上げた点について、外交官出身の大島氏は、「こういう問題(原発過酷事故)があったら2年や3年かかってやると、アメリカ人にもフランス人にも言われる。逆に言えばそれだけ必死にやった。無理はしたが必要なことはやった」と語った。

安全審査の過程で、電力会社や政治家から早期再稼働への圧力がかかることも予想される。大島委員は、政治や事業者からの圧力について、「政治家も事業者も世間の目を気にしている。これまでのところ、利害や意見の主張を超えて圧力を行使しているとは感じられない。だが、これがいつまでも続くかどうか、これは別問題だ」と語った。

内容を追加しました。

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