[アテネ 25日 ロイター] - ギリシャのストゥルナラス財務相は、25日付のプロトテマ紙に対し、ギリシャはユーロ圏諸国から100億ユーロの追加支援が必要になるかもしれないが、条件付きになるとは予想していないとの見方を示した。
現行のギリシャ向け支援プログラムは、来年前半に終了する予定となっている。ギリシャはその後2014─15年、約110億ユーロの資金不足に陥ると見られている。ユーロ圏諸国は、ギリシャが市場からの資金調達が可能になるまでは、追加的な支援を行うと表明している。
財務相は「ギリシャに追加支援が必要になるならば、規模は100億ユーロ程度だ」と指摘。「新規の救済ではなく、新たな(緊縮)条件のつかない経済支援策だ。すでに2016年までのターゲットが設定されており、それ以外の措置や目標が要求されることはない」と述べた。
市場では、ギリシャへの追加支援観測が広がっている。ドイツのショイブレ財務相が20日、ギリシャには第3次支援が必要になる、との見方を示したほか、エッティンガー欧州委員は24日、ギリシャへの新たな支援は100億ユーロを若干上回る規模になる、と述べている。
ギリシャはすでに、2010年以降2度の支援を受けており、欧州連合(EU)などによる融資は、合計2400億ユーロに達している。
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