[マドリード 16日 ロイター] - スペインの1─7月の公共財政赤字(市政府除く)は対国内総生産(GDP)比5.27%となり、2013年通年の赤字削減目標の同6.5%に近づいてきた。財務省が16日公表したデータに基づき、ロイターが算出した。
1─7月の赤字額は542億9300万ユーロ。
デギンドス経済相は16日、赤字が欧州連合(EU)と合意した削減目標に「近づいている」とし、政府は目標達成に向け、歳出削減や増税などの追加措置を取る必要はないとの見解を示した。
スペイン政府は長期にわたって低迷してきた国内経済が今年下期にプラス成長に回復すると予想している。
同相は税収の回復や、債務返済コストが予想よりも抑制されることが、公共財政赤字の削減目標達成に寄与するとした。
財務省のデータによると、7月末時点の中央政府の財政赤字は対GDP比4.55%で、年末時点の財政赤字削減目標の同3.7%を上回っている。
7月末時点の17自治州の財政赤字は同0.77%。年末時点の目標は同1.3%。
社会保障システムは対GDP比0.05%の黒字を計上。通年の目標は同1.5%への赤字削減となっている。
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