[ボルチモア 4日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は4日、政府機関の一部閉鎖にもかかわらず、米連邦準備理事会(FRB)が債券買い入れを縮小することは依然可能との見方を示した。
米国では政府機関の一部閉鎖に伴い、市場の注目度が高い雇用統計を含め主要経済指標の発表が延期をされている。
総裁は、一部の経済指標が発表されない状況について、「有益ではない。われわれのペースをやや落とさせる」と述べた。
そのうえで、政府機関閉鎖による全体的な影響は「一時的」になる見通しとし、経済成長の大きな押し下げ要因にはならないとの見方を示した。
また「政府機関が2週間閉鎖されると聞かされていたとしても、9月に(資産買い入れ)縮小に踏み切ることを個人的には支持していただろう」と語った。
労働市場については、「著しい改善」の条件をすでに満たしているとの認識を示した。
さらに、FRBは必ずしも遂行を確信できないフォワードガイダンスを提示しているとして批判した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」