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特定秘密保護法案が参院委で可決、官房長官「議論尽くされた」

[東京 5日 ロイター] -菅義偉官房長官は5日夕の会見で、特定秘密保護法案が参院委員会で可決されたことについて、「審議は尽くされた」との認識を示した。その上で、「丁寧に説明すれば国民の懸念は必ず解消する」との考えを示し、法案を修正することなく成立させたいと述べた。

同官房長官は「通信傍受法案の成立の際は今回よりもはるかに激しい反対運動があったが、結果的に成立後1─2週間のうちに国民にわかってもらい、全く懸念のない法案となっている。今回も成立すれば心配することはありえない」と述べた。

特定秘密の指定や解除をチェックする第三者機関を政府の中に設置することに野党から懸念が出ていることについて「しっかりとチェックをして国民の不安がないようにできる組織を目指している」とし「この法案を成立すれば施行には1年あり、独立した、監察のできる組織をしっかりと立ちあげる」と説明した。

韓国の国防相が5日、韓国政府が検討中の防空識別圏拡大を国会で表明したことについて、官房長官は「現段階で韓国政府から何らかの措置を決定したとは聞いていない」とし、「中国の措置が地域の緊張につながることへの懸念をあらためて表明したい。政府としては引き続き冷静に状況を注視、しっかり対応したい」と述べた。

中川泉

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