[ロンドン 20日 ロイター] -英紙サンデー・タイムズは、米医薬品大手のファイザーPFE.Nが、ライバルである英アストラゼネカAZN.Lに買収を打診した、と報じた。
600億ポンド(約1010億ドル)相当の買収案を提示したという。
投資銀行や業界関係者の話として報じたところによると、非公式協議が行われたが、アストラゼネカ側は拒否。現時点では交渉は行われていない、という。ロイターの取材に対して両社はコメントを拒否した。
アストラゼネカは主力医薬品の多くが特許切れを迎え、将来の成長が不透明なことから、市場では恰好の買収ターゲットと見られている。
一方で、アストラゼネカは開発中の抗がん剤が有望視されており、同じく特許切れ問題に直面するファイザーが関心を持つ可能性がある。
両社はこれまで複数のプロジェクトで協力するなど、関係も深い。
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