[香港 21日 ロイター] - 世界最大の電気自動車(EV)メーカーである中国の比亜迪(BYD)は、チリ北部のアントファガスタに2億9000万ドル規模のリチウムイオン電池カソード材工場の建設を計画している。チリの産業開発公社(CORFO)が発表した。
CORFOによると、チリ政府は「BYDチリ」を適格リチウム生産者に指定。炭酸リチウム割当で優遇価格を受けることができるという。
BYDからは今のところコメントを得られていない。同社はチリの公共交通機関に電気バスを供給している。
同工場では、炭酸リチウムを原料としてカソード材のリン酸鉄リチウム(LFP)を年間5万トン生産する。CORFOがチリで19日夜に出した発表文によると、2025年に操業を開始し、500人の雇用が創出される見込み。
チリのボリッチ大統領は20日、国内のリチウム産業を国有化すると発表した。経済成長の促進と環境保護が狙い。
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